スナック、立ち飲み屋の開業は低予算でも行える

スナック、立ち飲み屋ともに飲み物主体の営業スタイルなため、食事に関するメニュー構成がほとんどありません。
すなわち熱調理機器もほとんど使わないお店が多く、業務用排気フードの工事費なども発生しません。
多くのお店が簡単な家庭用の調理機器でまかなえているのです。
とは言え、保健所から営業許可をとらないといけませんので、2槽シンク、手洗いシンク、食器棚はそろえる必要があります。

スナック、立ち飲み屋の開業資金の内訳

物件取得費は50万円あれば可能

スナックはカウンターが主体の業態であり、3~5坪ぐらいの大きさがあれば開業できます。
来店の目的が店主(ママ)や女性スタッフの場合が多く、立地にもさほどこだわることもないでしょう。
スナックはビルイン型の店舗が圧倒的に多く2階以上の空中階でもじゅうぶん繁盛する業種といえます。

立ち飲み屋もスナックと同じくカウンター主体です。
3~5坪あればじゅうぶん開業可能です。
ただし、立ち飲み屋の場合は1階の物件を狙うべきでしょう。
裏路地など視認性の低い所でもかまいませんのが、出店するなら1階がおすすめです。

設備費は10万円から

どちらも料理のメニューが少ないので簡単な熱調理機器で営業可能です。
例えば家庭用のIHコンロやカセット式ガスコンロ、家庭用の冷蔵庫などで代用が出来ます。
ただし、製氷機だけは席数にあわせた能力のものを用意してください。

厨房機器が簡易なものなので、工事費もかなりおさえることが出来ます。
ガス、電気工事や給排水工事も不要なことがおおく、居抜き店舗であれば10万円ほどでたりるケースもありえます。

運転資金の準備

初期投資としてはお酒の仕入れが主要となります。
家賃と水光熱費ぐらいなので30~50万円ではじめる人もいます。

スナック、立ち飲み屋の実例

実例1スナック 大阪市

物件取得費

50万円
3坪

家賃15万円
8席

厨房機器費

60万円

工事費

50万円

工事期間2週間

運転資金

50万円

居抜き物件ですが開業にあたり壁やカウンターなど作りなおした店舗です。
台下冷蔵庫や2槽シンク、作業台など厨房機器もすべて新しく購入しました。

実例2スナック 大阪市

物件取得費

80万円
6坪

家賃18万円
20席

厨房機器費

70万円

工事費

150万円

運転資金

90万円

占いが当たると人気のスナック
居抜き物件でしたが元々厨房面積が狭い店舗でした。
躯体(仕切られた部分)を変えて面積を広げようとすれば300万円はかかってしまう状態でした。
経費をおさえるために今の厨房スペースをそのまま活かす方法を選ぶことになりましたので、機種選定に綿密な打つ合わせを要しました。
工事費のほとんどは店のムードを高めるために内装に力を入れたことで発生しました。

実例3 立ち飲み屋 大阪市

物件取得費

150万円
15坪

家賃25万円
30席

厨房機器費

250万円

工事費

1000万円

工事期間4週間

運転資金

200万円

着席もある立ち飲み屋。
スケルトンからの工事でした。
弊社が計画段階から参加した立ち飲み屋です。
納得のいく厨房レイアウトを完成させるまで図面修正は7、8回行いました。
そうしたことで動きやすく作業効率の良い厨房と厨房機器の選定が可能となりました。

必要な資格について

スナック・立ち飲み屋を開業する時に必要な資格は「食品衛生責任者」です。
調理師の資格はとくに要りません。もし持っているなら食品衛生責任者の資格は別途取得しなくてもよいです。

もし店舗の規模が30名を超えるような大きな店ならば防火管理者の資格も必須になります。

許可書や届ける書類について

スナック・立ち飲み屋の開業ポイント

メリット
居抜き店舗の数が多く、家賃も安いものが多い。
立地条件もある程度気にしなくても良い。
料理のメニュー数も少なめでかまわないため、工事代や機器の購入もあまり費用がかからず低予算で開業できる。
店主やスタッフの魅力がお店の魅力になる業種です。
そのため固定客がつくとリピート化しやすい。

デメリット
新規顧客の獲得にある程度の時間がかかる。
お酒が主体なので差別化が難しい。
魅力的なスタッフの獲得が難しい。

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