喫茶店を開業するための資金と資格

コンセプトは2つ
喫茶店を開業する場所ですが、地元に住むローカルの常連さんを大切にする、地域密着型のコンセプトで行くのか、ヒトとの待ち合わせや時間つぶしに利用する不特定多数のお客さんをターゲットにするコンセプトで店づくりをするのかを、先に決めた方が良いでしょう。
ターゲットを明確に決めることでオープンまでの工事期間や工程も変わって来るでしょうし、開業後の運営方法やオペレーションも変わってきます。
ただ、いずれにしても利益を上げる方法は、お客様の回転率を上げることが重要といえます。
ここからは喫茶店のオープンまでに発生する費用と資格について詳しく見ていきます。

喫茶店オープンまでの資金の内訳

不動産取得費
喫茶店向きの物件は店舗数自体が比較的多いので、他業種と比べて相対的に探しやすいと思います。
費用面でも重飲食店より安く取得できる物件がおおくあります。
金額的には100万~200万円が目安でしょう。

設備資金
店舗の内外装費、厨房機器の購入費、店舗運営に用いるような備品など全て含まれます。
シンプルな喫茶店であればポット、湯沸かし器、ドリッパー、カップさえあれば営業できるところが魅力と言えます。
コーヒーのたて方もドリップやサイフォン、水出しなどオーナとしての拘りを表現する事でお店の特徴を出すことが可能です。

加えて一般的に揃える厨房機器もそれほど数はありません。 スペックや年式にも寄りますが、製氷機、冷蔵庫、浄水器、レジなど50万~200万円あれば、揃えることが出来るでしょう。

運転資金
オープンしたあとに発生する資金です。
経営が軌道にのるための大切なお金です。
家賃だけでなく仕入れやアルバイトの給与、水光熱費、洗剤やトイレットペーパー代など少なくとも3カ月分は準備しておきましょう。

意識して残さないと運転資金は開業日までにいつの間にか無くなってしまいます。
計画的に管理してください。

弊社が受けもった喫茶店の実例

具体例1 大阪市

物件取得費

100万円
8坪

家賃10万円
12席

厨房機器費

100万円

工事費

100万円

工事期間3週間

運転資金

60万円

このお店のオーナー様は珈琲への愛情が強いひとで、ドリップで珈琲を淹れる所作にもこだわりを感じさせる名物店主です。
開業に関してはフードなど大きな設備投資はなく、お打ち合わせから納品完了まで、トラブルも起こらずスムーズに工事が進みました。

具体例2 茨木市

物件取得費

90万円
8坪

家賃8万円
12席

厨房機器費

60万円

工事費

90万円

工事期間2週間

運転資金

40万円

コーヒーカップにこだわりのある喫茶店、様々なカップが並んでいるお店です。

客席の壁面は白に統一された明るく開放的な空間で、所どころにオーナー様が見つけてきた趣味の絵を展示販売しています。

経営者様は工事関連の交渉に不慣れな為、初期工事が順調に進まないばかりか工事業者自体もなかなか決まらない状態でした。
そこで、弊社が工事の進め方の説明や3社見積もりの提案からアドバイスさせて頂いた所、順調に工事化進みオープンに辿り着きました。

具体例3 大阪市

物件取得費

250万円
25坪

家賃22万円
25席

厨房機器費

600万円

工事費

運転資金

120万円

2階建ての喫茶店。
1階ではパティシエが作ったケーキを、ケーキ専用ディスプレイケースに入れて販売している。
(ケーキ専用ディスプレイケースは200万円、ケーキ用デッキオーブンも200万円ほどのものを設置)
2階はバーカウンターのある喫茶店になっています。
椅子やテーブルにお金をかけた店舗です。

この工事ではお客様自身が、事前に購入した冷蔵庫が大き過ぎて、狭い階段を通れず、設置予定の2階まで運搬できない事が搬入当日に発覚しました。
そこで急遽、ロープを使って2階まで吊り上げる方法に切り替えて、無事に希望場所に設置する事が出来ました。
もし弊社にすべて任せて頂けるならこの様な問題は全て未然に解決していきますのでご安心ください。
補足ですが2階まで吊り上げたので、10万円の追加料金が発生しました。

開業に必要な資格

喫茶店を開業する時に必要な資格は「食品衛生責任者」ひとつだけです。
調理師の資格は必須ではありませんが、もしあるならば食品衛生責任者の資格は取得しなくても大丈夫です。

アルバイトを含め30人以上収容するような大きなお店であれば防火管理者の資格も必須になります。

許可書や届ける書類について

喫茶店の開業ポイント

メリット
出店できる空き物件がおおく開業できるチャンスの多い業種です。
水光熱関連の設備やエアコン設備など投資金額が少額で済むこと。
重飲食店ほどメニュー数が多くないことやレシピ化しやすいメニュー構成なのも魅力的です。
地元住民を対象にしたお店が多いと思いますが、そのぶん来店頻度の高い常連客がつきやすい業種です。

デメリット
競合が多く競争が激しいことがあげられます。
お客様はそれぞれ行きつけの喫茶店が決まっていることがおおく、新規のお客様を獲得するには時間がかかるかも知れません。

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