カフェや喫茶店の開業資金は、他の飲食店と比較すると少ない業種と言えます。
いくつかの理由がありますが、その一つとしてはメニュー数が少ないことです。
買い揃える厨房機器が少なく、それに伴って機器の設置に関する工事費用も少なくなるからです。
この様な理由から、手ごろな資金で、出店できるカフェや喫茶店は、人気の高い業種です。
カフェと喫茶店の違いは、オーナー様のコーヒーに対するこだわりが、決定的に違います。
喫茶店を出店しようと思うオーナー様は、総じてコーヒーに対する、こだわりを持っている方が多いようです。
コーヒーの淹れ方にこだわりを持つだけでなく、豆の種類や焙煎方法、栽培方法まで、多様なこだわりを持つオーナー様がいらっしゃいます。ハイレベルなコーヒーを楽しむことが出来るでしょう。
一方、カフェでは、コーヒーそのもののこだわりよりも、居心地の良い空間や滞在する事自体へのこだわりやテーマが強いようです。
明るい店内、カジュアルな内装、会話のしやすい雰囲気、ポップな音楽など、比較的若者に好かれる要素が多くあります。
焙煎機
生豆に熱を加えて、コーヒー豆を作る機械。
ガス式で生の豆を焙煎し、いわゆる黒くなったコーヒー豆を作ります。
焙煎には、高い技術が必要なので、こだわりを持ったオーナー様だけが、使われる機器です。
ミル(グラインダー)
ミルには、手動と電動があります。
現在は、電動が一般的です。
焙煎された豆を、細かく砕き、挽くための機械です。
一般的にはあらかじめ、挽かれた豆を仕入れてコーヒーを提供する店舗が殆どです。
ドリッパー
挽かれた豆を、ドリッパーにセットし、フィルターを経由して、コーヒーを濾すとドリップコーヒーが出来上がります。
フィルターは、紙や布などがありますが、紙の方が衛生的で主流です。
ベトナムではフィルターを使わずに、穴の開いたドリッパーのみで抽出するそうです。
コーヒープレス機
コーヒー豆をコーヒープレス機に入れて、お湯をそそぎ、一定時間蒸らした後、コーヒー豆のみを押し出す(プレスする)ことで、コーヒーを抽出せせる器具です。
サイフォンメーカー
コーヒーサイフォンは水の蒸気圧を利用してコーヒーを淹れる器具です。
主に、ガラス製の器具で、日本では単に、サイフォンと呼ばれています。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンは、細かく挽いた、深煎りの豆を、フィルターに充填し、沸騰したお湯を加圧しながら濾す方法で、コーヒーを抽出するマシンです。
通常のコーヒーよりも、濃縮されていて、2倍ほど濃い仕上がりになっています。
コーヒーマシン
指一本で、自動的にコーヒーが作れる電気機器を、コーヒーマシンと呼びます。
機種によって、ドリップ式やエスプレッソなど抽出方法の違いがあります。
コンビニなどで見かけるコーヒーマシンは、一杯ずつ作られますが、20杯くらいまとめて作れるコーヒーマシンもあります。
また、アイスコーヒーを作れるマシンはありません。
コーヒーを一定量作り冷却機能の付いたディスペンサーと呼ばれる専用の機器に入れることで冷えたコーヒーを連続して簡単に提供する事も出来ます。
別の方法として空のコップにあらかじめ氷をいれておき、その中に熱いコーヒーをそそぐ方法もありますがあまり見かけません。アイスコーヒーを提供する場合は1L程度のパックに入った業務用のアイスコーヒーを仕入れて提供する方法もあります。
ドリンクディスペンサー
カフェのメニューには、コーヒー以外のドリンクもたくさんあります。
ウーロン茶や炭酸ドリンクなどの、飲み物も抽出できる、一体型のマシンを、ドリンクディスペンサーと呼びます。
冷凍ストッカー&ディッシャー
コーヒーフロートを提供する場合に必要な機器です。
グラスの上に乗っているアイスクリームは、3L程度の容器に入った商品を仕入れて小型の冷凍ストッカーで保管しておくのが一般的です。
冷凍ストッカー内の容器に入ったアイスクリームをすくい取る備品をディッシャーと呼びます。大型のスプーンのような形をしています。
サイドメニューとして、ソフトクリーム販売する場合は、卓上型でワンショットタイプのアイスクリームマシンが、安価で効率的です。
パントースター
10坪程度のカフェでトーストを提供するなら家庭用のトースターで十分でしょう。
ただし、家庭用のトースターとはいえ、消費電力は約1500Wと高いので、電源は単独で1回路が必要です。
スターバックスのような大型チェーン店では、ウェーブスターと言う商品名のトースターが採用されています。
焼く機能と電子レンジ機能の2種類の方法で焼き上げるため、とても早くふっくらと焼きあがる高機能オーブントースターです。
他には、一分間に6枚の食パンがトースト出来る、コンベア式のトースターもあります。
ホテルや大型レストランで、多数採用されており、厨房の人手不足対策にも有効です。
かき氷機(アイススライサー)
かき氷を作るには、キューブアイス(3cm×3cm×3cm)を使う、アイススライサーと直径10cmほどの円錐型の氷を使う、アイススライサーがあります。
よく流通しているのは、キューブアイスを使用するアイススライサーの方です。
カフェにとっては、サイドメニューかも知れませんが、かき氷専門店もあるぐらいなので、工夫次第では、良いサイドメニューになるかも知れません。
パンケーキを焼くためのグリドル
小さなお店なら、フライパンで焼けるので、コンロとフライパンの準備だけで十分でしょう。
パンケーキ専門店では、厚みのある鉄板(グリドル)を使って焼き上げます。
クレープ焼き機
クレープもサイドメニューとして人気のある商品です。
クレープを焼くには、クレープ焼き機が必要です。
卓上型で安価なのもが多く出回っていますが薄皮のクレープを安定して数多く焼くには、少々技術が必要です。