カフェバー、ダーツバー、ショットバーの開業資金と資格

カフェバー、ダーツバー、ショットバーの特徴

カフェバー

カフェバーは主に、お昼間の営業はカフェ、夜になるとお酒を提供する形態をとっているお店のことです。
利益の比率で考えるとバーが中心となっている店舗が多いようです。

特徴はコンセプトで出す
お酒が中心で食べもののメニューは少ないのがカフェバーの営業スタイルです。
そのため提供する料理やお酒で差別化を図るのは難しいと言えます。
店のコンセプト作りを重視し、店内の雰囲気づくりに投資すべきでしょう。

ダーツバー

ダーツバーはオーナー様の趣味をかねたお店がほとんどです。
オーナー様のダーツ仲間が集まる場所として開業されることが多く、その方が経営状態もうまくいっている様です。

ショットバー

ボトルキープがなくグラス1杯ずつ提供するタイプのバーを指します。
ショットバーもお酒が中心であり、開業資金はお店のコンセプトに合わせた内装の雰囲気づくりに投資することになります。
カウンター主体なので、3~15坪で開業可能です。

開業資金の内訳

不動産取得費
店舗は小さいスペースで開業可能です。
カウンターがメインなので3坪から営業できます。
空き物件もおおく探しやすいでしょう。
立地は1階にこだわることもなく、かえって眺めの良い2階あたりがベストかも知れません。
取得費は安い所なら30万円ぐらいからあるでしょう。
ただし、ダーツバーの場合は安全にダーツをするためのスペースが必須なのでダーツマシンを正しく設置できる広さのある店舗を選びましょう。

設備資金
安くすませれば50万円ぐらいでも開業できます。
大きな買い物は製氷機ぐらいですが、保健所の営業許可を得るためには2槽シンク、手洗シンク、食器棚が必須です。

注意して欲しい点は備え付けてあるエアコンが問題なく使えるかどうかです。
いきなり修理となってしまうと予想外の出費になります。
開業費の予算は客席の内装にまわして雰囲気の良いお店にしましょう。

運転資金
まずオープンにあたりお酒を仕入れなければなりません。
それ以外にはスタッフの給与と家賃の3ヵ月分は用意しておきましょう。

カフェバー、ダーツバー、ショットバーの実例

実例1 カフェバー 大阪市

物件取得費

200万円
25坪

家賃 25万円
50席

厨房機器費

300万円

食器洗浄機 縦型冷蔵庫など

工事費

500万円

工事期間 6週間

運転資金

150万円

幹線道路沿いに立地するカフェバー。
アメリカンのコンセプトで統一された店づくりは明確なテーマが表現された内装となっている。

厨房内はスケルトン渡しのため費用は高めです。
工事費においては、オーナー達が自分で工事をしたので本来なら1000万円はするところをかなりおさえることが出来ました。
その反面工事期間は長くなっています。

厨房機器も前のお店が残してあったものを一部だけ再利用して減額に成功しました。
縦型冷蔵庫、食器洗浄機、フライヤーなどが残っていたためコストを下げることが出来ました。

このお店の思い出は、たった数日の打ち合わせのなかで弊社を信頼して頂きスムーズに仕事が進んだことです。
ここのオーナーは決断力、実行力共に高くオープン後すぐに繁盛店にまで成長させ、2年後には2号店をオープンされました。現在は3号店を工事中です。
有難いことにその2号店、3号店も弊社が担当しています。

実例2 ショットバー 大阪市

物件取得費

300万円
50坪

家賃60万円
75席

厨房機器費

350万円

ステーキグリラー 食器洗浄機 製氷機など

工事費

2500万円

工事期間6週間

運転資金

250万円

ショットバーを併設したステーキダイニング。
3階建ての店舗で1階はステーキレストラン2階がショットバーの作り。
ナショナルチェーン店の社員だった人がプロデュースしたお店です。

ここは何といってもステーキグリラーを用いたことが運営上の大きな節目となったお店です。
放熱性の高いステーキグリラーを設置するので、厨房内の温度が極めて高くなることが問題でした。
ベストな厨房レイアウトにするべく何度も何度も打ち合わせをし、厨房内空調の重要性を事前にお伝えして未然に防ぐ提案をしましたが、防止策は採用されませんでした。

プロデューサーの意見で購入が決まりましたが、この時点でステーキグリラーの放熱性の高さが実店舗の厨房スペースとマッチングしていないだろうと危惧していたのは弊社だけでした。

後日談としてオープン後、やはりステーキグリラーの放熱で厨房内の温度が高くなりスタッフが暑さに耐えかねるようになってきてしまいました。
これを防ぐために断熱材入りのステンレス板を追加で取り付けました。
このように後から対処することも可能ですが、未然に防ぐことが重要ですので、様々なご提案を状況に応じて積極的に行っています。

実例3 カフェバー 大阪市

物件取得費

0万円※持ち家
15坪


20席

厨房機器費

200万円

ロコモコグリドル 食器洗浄機など

工事費

800万円

工事期間4週間

運転資金

80万円

オーナーのご両親が中華料理店を営んでいた店舗を、親の引退で代がわりになり業種変更した店です。
ハワイアンスタイルのカフェバーで新規購入した厨房機器はハワイアンフードで有名なロコモコを作る為のグリドル(鉄板)などがありますが中華料理店で使用していた既存の機器も半分ほど活用しました。

この店舗で印象に残っているのは機器の搬入です。
どうやら中華料理店の時代に厨房機器を設置した後でカウンターやらの内装工事をしてしまった様でした。
そのために新しい機器の出し入れが出来ない状態だったのです。

幸い弊社は工事着工時に工務店とめんみつな打ち合わせを行いますので、無事に搬入経路を確保することが出来ました。
トラブルを未然に防ぐことが私たち工事業者の重要な役割だと思います。

実例4 イタリアンカフェバー 大阪市

物件取得費

150万円
10坪

家賃 25万円
18席

厨房機器費

250万円

スチームコンベンションオーブン サラマンダなど

工事費

800万円

工事期間5週間

運転資金

120万円

日本酒とイタリア料理も出てくるイタリアンカフェバー。
ビルの上層階にあるお店です。
たまにあるのですがビルの管理会社が契約条件として、一部の厨房機器を無償で提供してくれる案件でした。

無償で頂いたのは良かったのですが、頂いた機器自体の容量が新店舗の営業必要能力より不足していたので、図面作成時に打ち合わせ重ねて容量不足を補うレイアウトの提案、実行をしました。

必要な資格について

カフェバーやダーツバー、ショットバーを開業する時に必要な資格は「食品衛生責任者」です。
調理師の資格はとくに要りません。もし持っているなら食品衛生責任者の資格は取らなくてもよいです。

30名以上収容するような大きな店の場合は防火管理者の資格が必須になります。

許可書や届ける書類について

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